医薬・ファインケミカル・食品の生産現場では、多種の原料や多数の銘柄を扱い、ライン切替えをたびたび必要とします。従来これらの分野では、特殊なバルブを組み合わせた「バルブブロック」や「人手によるホース接続」、「スイングベンド」などが採用されてきました。これらの切替え方法は、それぞれ利点はあるものの、コストの問題やクロスコンタミ(相互混入)の不安、バルブヘッダー内の液だまり、また接続ミスや作業の遅れ、そして労働環境などの問題を抱えており、必ずしも最適な方法とは言えませんでした。
そこで、東洋エンジニアリングは、ライン切替えの最適解、配管自動切替え装置「XYルータ」を開発しました。
特徴
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- 配管サイズ、配管数にかかわらずライン切り替えが自動でできます。
- 自動弁で同等の自動化をする場合に比べて安価に導入できます。
- クロスコンタミ(相互混入)が原理的に発生しない構造なので安全です。
- すべて自動で行うため、接続ミスがありません。
- 配管の追加・変更に低コスト/短時間で対応できます。
- 流路に枝分かれがなく、製品ロスが生じません。
配管自動切替え装置「XYルータ」概念図
XYルータはホースとカプラーとそれらを駆動するユニットからできています。ホースの先端についたカプラーが格子上をX方向に直線的に動きます。相手側のカプラーは格子上をY方向に動き、交点で接続します。
ホースが一次元にしか動かないので、お互いに絡み合う事がありません。それぞれのホースは全て別々に動くので、ライン本数分だけ並行して液の移送が可能です。両側ホースタイプと片側渡し配管タイプがあります。
支援技術
カプラーは用途に応じて様々なタイプをご用意しています。どのカプラーも、動力源がなくなっても管路を保持して、液が漏れない安全な構造です。ホースは用途に応じて選定します。
代表的適用箇所
実績
参考文献
※XYルータは東洋エンジニアリング株式会社の日本における登録商標です。
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