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2050年までのカーボンニュートラル実現に向けた動きが国際的に広まりつつある中、その達成に不可欠な技術としてCCUS (Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)が注目されています。CCUSは、CCU(Utilization)とCCS(Storage)に大別することができ、更にCCUは、CO2の直接利用とカーボンリサイクルに分類することができます。

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CO2の直接利用:CO2-EOR

EOR(Enhanced Oil Recovery)は、自噴しなくなったり、油層の含水率が上がったりした油田の残存原油を回収するための手法です。1970年代に主に米国で確立された技術ですが、近年はCO2利活用の側面からCO2によるEORが注目を集めています。TOYOは1980年代初頭よりEORを適用した油田開発に関与しており、特にCO2によるEORプロジェクトの検討・実施を数多く手掛けてきました。地下解析を通して、高圧下でのCO2挙動を把握しつつ適切な地上設備を計画し、最適な生産計画を確立することが求められており、地下および地上設備の両専門家を有するTOYOならではの業務サービスを提供します。
他のCO2の直接利用としては、この他に産業用シールドガスや炭酸水、ドライアイス原料などの用途があります。

カーボンリサイクル

カーボンリサイクルは、大気中へのCO2排出量を抑制すべく、CO2を資源として化学品や燃料などの原料に使用する取り組みです。

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CCS

CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)は化石燃料を燃焼することで発生するCO2を分離・回収し、地中深くの特定の地層に圧入し、安全・確実に貯留・固定化するというものです。CCUだけでは2050年のカーボンニュートラルの達成へのロードマップを描くことは難しく、CCS実用化が重要なカギを握ると言われています。コストをかけてCO2を地中内に貯留してもプロダクトを生まないCCSに対して、経済的持続性を如何に付加できるかが課題となっています。
TOYOは、CCSの重要性に早くから着目し、国内におけるCCSの実現を目指す日本CCS調査株式会社に設立当初より参加しています。また、CO2分離・回収・輸送・貯蔵(EORを含む)といった分野における経験をCCSに活用する検討や、最新技術の調査・整備、システム検討・設計、経済性評価などの活動を通じて、CO2排出削減・有効利用策としてのCCSプロジェクトに積極的に参画していく方針です。また、近年では、ブルー水素、ブルーアンモニア製造時、および火力発電所から排出されるCO2削減にも寄与すべく、CO2バリューチェーンの構築とCCSの社会実装に向けて取り組んでいます。

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