中長期経営ビジョンBUSINESS VISION
TOYOの飛躍に
向けた変革に挑む
取締役社長
永松 治夫
CHANGE! 変革し続けるTOYOへ
ここ数年にわたる業績悪化により、TOYOは財務基盤をぜい弱化させただけでなく、長年積み重ねてきたステークホルダーの皆様からのかけがえのない信頼を損ねてしまう結果となりました。この重大な損失は、TOYOの従業員共通の危機感を醸成し、従来の延長線上ではないTOYOとするため、『変革』への強い覚悟を持つに至りました。
私が社長に就任した2018年、ステークホルダーの皆様にこの覚悟を『CHANGE!』と宣言し、経営管理やプロジェクト管理、エンジニアリングの根幹を成すEPC(設計・調達・工事)の統合遂行だけでなく、グローバルオペレーション手法、DXによる業務の抜本的効率化、さらには企業風土改革、ステークホルダーの皆様との対話姿勢など、あらゆる面から従来のやり方を見直し、変革してきました。
世界的な感染症の蔓延によって通常とは異なる事業環境下ではありますが、TOYOグループの従業員が一丸となって変化に適応し、着実な業績を継続して、 2026年度からの飛躍期につなげていきたいと考えています。

時代の転換点に立ち TOYOの未来を切り拓く
2020年は、感染症による経済活動の停滞、甚大な被害をもたらす異常気象、地政学上の不安、デジタル技術の劇的な発達といった様々な外部環境変化が現 れた時代の転換点と言えます。
なかでも地球温暖化防止は喫緊の課題であり、そのためのエナジートランジションについては、オイルメジャーさえも石油やガス生産を大幅削減する計画を発表するなど、資本市場は低炭素・脱炭素事業への投資へとシフトし始めています。TOYOは創業以来長年にわたりプラント建設プロジェクトを請負うコントラクター業務を主なビジネスとしてきました。
しかし、事業環境・社会構造が激変する今、エンジニアリング産業も事業の対象や構造の変革を迫られる局面にあります。TOYOは、エンジニアリングの本分である “統合と実体化”を核に、これからも社会に役立つサービスを提供するために、中長期ビジョンを掲げて、TOYOの飛躍に向けた変革を検討してきました。
『サステナビリティへの取り組みが、TOYOの将来を作る』ことを強く意識し、今後5年間の進むべき道を、「中期経営計画2021~2025 Your Success, Our Pride.」にまとめました。不退転の覚悟でTOYOの変革を実現させてまいります。