尿素関連技術

概要

東洋エンジニアリングは、尿素技術のライセンサーとして、尿素製造に関連する様々な技術を自社開発し、提供しています。

  • 尿素製造設備の増産、省エネ改造技術
  • 尿素製造周辺技術 (尿素濃縮技術、造粒技術、環境対策技術)
  • 運転支援技術(OTS,APC,RPMS)
  • 保全支援技術(漏れ検知、自動分析、LCMS,RBI/RBM)

尿素製造設備の増産、省エネ改造技術

東洋エンジニアリングは、既に稼動している尿素プラントの増産、省エネルギーを目的とした改造を行っています。

溶液循環法の尿素プラントにACES21®の技術を利用する場合以下の優位性

  • 既存設備を最大限に利用し、改造を最小限にできる
  • 50%の増産と30%のエネルギー削減を実現できる
ACES21による改造図

ACES21による改造図

尿素製造周辺技術

濃縮、造粒技術

尿素の最終製品は通常固体の粒子として得られます。東洋エンジニアリングは、最終製品に要求される品質に最も適した技術を提供します。濃縮技術としては、製品中のビユレットを少なく(0,3wt%以下)したい場合に結晶濃縮法、製品中のビュレットは標準値(0.9wt%程度)で良い場合には真空濃縮法が適用されます。また、製品サイズを1.4-1.8mm程度(いわゆるプリルサイズ)の場合には造粒塔法、それ以上の大きな粒子にする場合には噴流流動造粒法が採用されます。造粒塔法の場合、溶融尿素液を造粒塔頂部から所望の液滴サイズで均一に散布する方法として、“Acoustic Granulator”、“Spinning Basket”、“Vibro Priller”などの技術があります。

濃縮・造粒技術

濃縮・造粒技術

環境対策技術 排水処理技術

尿素プラントの尿素とアンモニアを含んだ排水(プロセスコンデンセート)は、排水処理設備で、尿素を1ppm、アンモニアを1ppm以下まで処理され、きれいになった水は、ボイラー給水として回収されます。従って、尿素プラントから外に排出される排水はありません。

排水処理技術

排水処理技術

環境対策技術 排気処理技術

排気処理技術

尿素プラントの造粒塔もしくは大粒造粒設備からの排出される尿素ダストを含んだ空気は、排気処理設備で、尿素ダスト濃度を30mg/Nm3以下まで水洗浄処理され、大気に放出されます。
排気空気に含まれるアンモニアは、排気処理設備に酸を導入し、酸洗浄処理することで、アンモニア濃度を20mg/Nm3まで下げる事ができます。

運転支援技術

運転トレーニングシミュレータ(OTS)

尿素プラントの運転トレーニングを目的に、トレーニングシミュレータを自社開発、提供しています。シミュレーションモデルは、実際に設計に使用しているプロセスシミュレータと物性をベースに動的挙動を付加し、独自に作成されているため、高い精度で実際のプラントを再現しています。DCS側の制御系も同時にパソコン上で動作し、非常に安価な環境で提供する事を実現しました。プラントの立ち上げ、通常運転、通常停止、緊急停止の運転を実際のプラントなしに体験でき、運転員の技量アップに貢献します。

OTS

OTS

Advanced Process Controller(APC)

尿素プロセスにおいて、合成系のNH3の量(N/C)、回収系のH2Oの量(H/C)は、効率の高い、安定した運転を実現する上で重要なパラメータです。東洋エンジニアリングは、時間遅れなく測定できる流体の物性から、その組成を推算し、最適な運転状態に自動で制御するAdvance Process Controller(APC)を自社開発し、提供しております。APCは、熟練者なしに最適な運転、運転費用の削減、分析費用の削減を実現します。



遠隔監視システムRemote Plant Monitoring System(RPMS)

プラントの運転を遠隔地より監視し、的確に把握、アドバイスができる遠隔監視システム(RPMS)を開発、提供しています。安価な通信環境(インターネット)とインフラ(PCベース)で遠隔監視を実現できることに特色があります。

保全支援技術

漏れ検知システムLeak Detection System-1

尿素プラントの高圧機器は、炭素鋼の耐圧材料の内面に耐食材料で内張り(ライニング板)した構造になっています。このライニング板から腐食流体が漏れ、耐圧材料を腐食破損させると大きな事故につながります。東洋エンジニアリングは、このライニング板と耐圧部の間に窒素ガスを連続循環させ、漏れを瞬時に検知するシステムを開発、提供しています。微細な欠陥によるもれも瞬時に検知できるため、軽微な修復作業ですみ、プラントの信頼性の向上につながります。

漏れ検知システムLeak Detection System-2

蒸気やボイラー水を熱媒とする加熱ヒーターや蒸気発生器に漏れが発生した場合、プロセス流体にあるアンモニアが、蒸気やボイラ水にはいり、その電導度を上昇させます。東洋エンジニアリングは、凝縮水システムに電導度計を設置し、いち早く漏れ検知するシステムを提供しています。微細な欠陥によるもれも瞬時に検知できるため、プラントの信頼性の向上につながります。

回収コンデンセートの自動尿素分析装置

尿素プラントからの排水は処理設備で尿素とNH3を各々1ppmまで落とし、ボイラー給水として回収されます。NH3の濃度は、電導度と相関があり、電導度計で測定ができますが尿素には相関がありません。東洋エンジニアリングは、微量な尿素を含むコンデンセートを高温でNH3とCO2に加水分解し、その前後の電導度の差から、尿素とNH3の濃度を同時測定するオンライン分析計を開発、提供しています。運転変動により、尿素、NH3濃度が上昇した場合に、即座に異常を検知し、ボイラ設備を保護する事が可能になります。 

自動尿素分析装置

自動尿素分析装置

ライフサイクルマネージメントシステム LCMS

東洋エンジニアリングは、尿素プラントのライフサイクルの観点から保全業務を最適化するシステムを開発し、提供しています。このシステムにより、無駄のない効果的な予防/予知保全を実現し、信頼性向上、保全費用削減、プラントの延命につながります。

LCMS

LCMS

RBI (Risk Based Inspection) / RBM(Risk Based Management)

環境保全、ライフサイクルコストの低減などプラントの安全管理や設備維持の観点から新しい保全手法に関心が高まっています。東洋エンジニアリングはRBI/RBMの考え方に基づいて、尿素プラント向けに、尿素プラント特有の損傷モードを考慮したRBI評価ツールを、英国ESR Technology社と共同開発し、提供しています。この技術により、無駄のない効果的な予防/予知保全が可能となり、保全費用削減、プラントの長期安全運転に繋ぐことができます。

保全支援技術

保全支援技術

※ ACES21は東洋エンジニアリング株式会社の日本における登録商標です。
※ 当社は尿素を自社製造しておりません。尿素そのものの商談やサンプル提供のご要望には応じられないこと、ご了承願います。
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