21世紀になって以来、石油をはじめとしてエネルギー価格の高騰が続いています。
背景には、世界の人口増加と経済成長に伴う需要の増加があり、有限資源である化石燃料を巡る状況はより深刻な課題になりつつあります。エンジニアリング会社としての長年培ってきた知恵と経験に基づき東洋エンジニアリングは、省エネルギー化はもとより、環境と調和したエネルギーの有効利用、新規資源開発、代替エネルギーの開発など、課題の克服への努力を続けています。
東洋エンジニアリングは日本国内も含め世界各国で、LPG・NGL・LNGなどのガス田開発やガス処理設備からパイプライン、受入・貯蔵・払出設備の建設まで、数多くの天然ガス関連のプロジェクトを遂行しています。特にLNG分野においては、天然ガス処理設備や受入・貯蔵・払出設備に加え、最近ではLNG液化設備も手がけるなど、井戸元から製品の貯蔵・払出に至るまで、あらゆる天然ガス関連プロジェクトに対応しています。またDME・GTLなどの新エネルギー分野での積極的な展開を図り、世界初の燃料用DME製造設備の建設も手がけています。
東洋エンジニアリングは今日まで、アンモニアおよびメタノールプラント、水素プラントなど、ナフサ・天然ガス、さらには残渣油までの多様な原料を改質し、水素や合成ガスを製造するプラントについて100件を超える建設・改造実績を有しています。こうした建設実績から高性能水蒸気改質(スチームリフォーミング)炉など、効率的な合成ガス製造技術を培ってきました。また、大型メタノールプラントに適した独自の合成反応器「MRF-Z®」の自社開発にも成功。天然ガスの新しい利用形態として注目されているDMEやGTLなどの新エネルギー分野でも、こうした大規模合成ガス製造技術が活かされています。
※MRF-Zは東洋エンジニアリング株式会社の日本における登録商標です。