2014年8月21日

東洋エンジニアリング株式会社(TOYO、取締役社長 石橋 克基)は、マレーシア国営石油会社ペトロナスが同国南部ジョホール州で計画している石油精製から石油化学まで一貫生産を行うコンプレックス建設計画“RAPID”(注)のうち、中核をなすスチーム・クラッカー・コンプレックス(SCC)を一括受注しました。完成時期は2019年半ばを予定しています。

RAPIDは、ペトロナス・ペンゲラン総合コンビナート(PIC)開発の一環で、PICはRAPIDの他に熱電併給発電所、LNG受入基地、空気分離装置、水供給設備、原油・製品タンク、ユーティリティーなどの関連設備も含めた総投資額は約270億USドルにのぼる大規模な投資案件です。このうちRAPIDは、日量30万バーレルの精製能力を持つ製油所と、合成ゴムや高機能樹脂を含む様々な石油化学製品を合計で年間770万トン生産するプラント群を建設するものです。PICはマレーシアの新たな成長を目指した経済改革計画(ETP)の一環の事業で、今後の同国でのエネルギー需要を満たすと共に、今後のアジア化学品市場におけるペトロナスの競争力強化を目指すものです。

TOYOは1983年に受注したガス処理設備を初めとして、ペトロナスグループから30件以上の受注実績と、エチレン新設プロジェクトではこれまでに全世界で40件以上の建設実績があります。これらの経験に加えて、本案件のプロジェクト実行計画が高く評価されたことが、今回の受注につながりました。TOYOは今後もマレーシアを含め成長著しい東南アジアの石油化学産業の発展に寄与してまいります。

(注) RAPID: Refinery and Petrochemical Integrated Developmentの略称

受注概要

客先 PRPC Refinery and Cracker Sdn. Bhd.(マレーシア国営石油会社ペトロナスの子会社)
受注者 東洋エンジニアリングとToyo-Malaysiaとのコンソーシアム
建設地 ペトロナス・ペンゲラン総合コンビナート(PIC)内(マレーシア南部ジョホール州ペンゲラン)
対象設備 エチレン製造設備、分解ガソリン製造設備、ブタジエン抽出設備、ベンゼン抽出設備、MTBE製造設備、用役および付帯設備
役務内容 設計、機器資材の調達、工事、試運転の一括請負
完成時期 2019年中旬を予定
受注金額 約2,400億円

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