社外にある最新技術を
技術ガイドライン化し、
自社の技術の土台を作る。

発電ユーティリティ設計 澤岡 大輔

発電ユーティ
リティ設計

澤岡 大輔

発電ユーティリティーエンジニアリング部
2007年入社 専攻:衛生工学

仕事内容
ユティリティパッケージ機器の設計
水処理・廃水処理に関する最新技術の動向調査や社内の技術ガイドラインの作成・改訂などの業務

私のやりがい

私は、水、蒸気、窒素など各プラントを動かすために必要となるユーティリティーのパッケージ機器(注1)の設計および発電プロジェクトにおいてはプロセス設計も担当する部署に所属しています。これまでは主にFPSO(注2)のパッケージ機器を担当しておりましたが、2015年より水処理技術のプロフェッショナル専門職(注3)に任命され、現在は主に水処理・廃水処理に関する最新技術の動向調査や社内の技術ガイドラインの作成・改訂などの業務を行っています。このような業務を行う際には、専門的な知識はもちろんのこと、社内外さまざまな方とのコミュニケーションが必要になります。特に、自社で研究開発部門を持たないエンジニアリング会社にとって、最新技術は社外にあります。そのため、社外の方にいろいろなお話を聞き、文献を調査し、その結果を社内の関係者と協議し、最終的に技術ガイドラインにするという業務は、自社の技術の土台となる重要な業務のひとつとなるため、非常にやりがいがあるものと思っています。

(注1)機器、配管、電気品、計装品等を含むプロセスユニットのことで、一つの小さなプラントのようなもの。
(注2)FPSOとは、Floating, Production, Storage and Offloadingの略語で、浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備または浮遊式生産貯油出荷システムのこと。
(注3)EPCライン業務に係るコア技術の整備、維持、向上について部門長・チームリーダーを補佐する任期制の職位。ライン長や上席専門職へのキャリアパスのひとつとして位置づけられている。

学生時代は水処理の研究をしていたため、水処理設備や廃水処理設備を担当する際には、専門知識がプロセスの理解や設計条件を決める際に役に立っています。その他にも、配管に流れる流体の流量や圧力を求める上で流体力学の知識も必要ですし、蒸気を扱う時には熱力学の知識も必要になるので、学生時代に学んだ多くのことが業務に活かされていると思います。

仕事風景

私の目標

社内に水処理の専門知識を持つエンジニアは多くなく、特に若手・中堅ではほぼいないと言ってもいいと思います。そんな中で、次の世代の水処理の専門知識を持つエンジニアとしてのバリューを出していければと思っています。

一番思い出に残っている出来事

どの案件でも、海外で仕事をした最後の別れ際というのは思い出深いものになります。海外で仕事をする際には、自分よりもキャリアの長い外国人エンジニアをリードしていくような役割が求められます。赴任当初は、当然相手は自分のことを対等に見てくれないため、自分の言うことを聞いてくれず、思うように仕事が進まないといったことが起こります。それでも、やるべきことはやり、言うべきことは言い、粘り強く仕事をしていくうちにだんだんと相手に認められるようになり、最後はよくやったと言われるようになります。そういったことを繰り返したある案件の別れ際に、ある方から「あなたの仕事ぶりはまさにプロフェッショナルだった」と言われた時には、自分がそう言ってもらえるような仕事が出来たんだと思い、今でも強く印象に残っています。

OFFの過ごし方

昔、こうはならないようにしようと思っていた中年体型になりつつあることに愕然とし、一念発起してジムに通い始めました。自分と同年代以上の方の鍛えられたボディを羨望と嫉妬の眼差しで見つつ、トレーニングに励んでいます。

OFF写真

学生の皆さんへ

皆さんの中には、当社に興味はあるけれど、海外で仕事をするということや英語でのコミュニケーションが不安だと思われている方も多いかと思います。しかし、私がパスポートを手にしたのは入社してからですし、英語が大の苦手で、入社時のTOEICのスコアは散々なものでした。それでも、これからは海外に目を向けて仕事をする必要があるという思いから当社への入社を決意したことは、自身にとって大きなチャレンジであったし、その判断は間違っていなかったと思っています。もし、海外と英語の不安から二の足を踏んでしまっているのであれば、ぜひ一度当社の社員と話をしてみて下さい。興味がある、それだけで当社を志望する理由は十分だということが分かると思います。