プラントごとに異なる
最適な材料、施工法を
提案し実行する。

材料・解析技術 高橋 政志

材料・解析
技術

高橋 政志

材料・解析技術部
2005年入社 専攻:機械工学

仕事内容
プラントに使用される機器や配管の材料の選定
溶接や防食方法の検討
損傷の原因調査

私のやりがい

プラントに使用される機器や配管の材料の選定、溶接や防食方法の検討、ならびに損傷の原因調査に関する業務に携わっています。
プラントは安全に運転できる事が最優先であり、過去の実績が重視される世界です。とは言いながら、使用環境が全く同じであるプラントは存在せず、プロジェクトでは毎回必ずと言っていいほど、従来とは異なる手法を取らざるをえない場面に遭遇します。また、プラントの建設、運転中に不具合が出て、補修などの対応を迫られることもあります。
その様な場合、材料に求められる物性を見極め、かつコストや納期なども考慮して、最適な材料の選定、施工方法を提案出来る力量が問われます。さらに、お客様や関係者に納得して頂くため、なぜその様な結論に至ったかを分かりやすく正確に相手に伝える能力、情熱が欠かせないと感じています。

機械工学専攻で、主に化学熱力学を勉強していましたので、入社当時は、機器設計やプロセス設計に興味を持っていましたが、配属されたのは材料に関する部門でした。当時の先輩社員は、溶接、冶金、破壊力学、腐食などを専攻されていた方々であり、自分が学生時代に勉強してきたことを業務に活かすことが出来るのか、当初は少なからず戸惑いを覚えました。ほとんどゼロからのスタートであり、先輩方の助言をもらいながら、知識を必死になって習得する毎日でした。
当初は専攻と業務にあまり一致が無いと思っていましたが、化学熱力学の知識が腐食の理解を容易にしたことは新鮮でした。また、私は学生時代に研究室で実験を繰り返しましたが、その過程で養われた思考力は、今も役に立っていると感じます。専攻が業務に合致しない場合でも、臆せずエンジニアリング業界に飛び込んできて下さい。
皆さんの専門を業務に活かせる場合、必ずしもそうでない場合のいずれにおいても、色々なことに興味を持てるかが、自身の成長にとって非常に重要だと私は感じます。

仕事風景

私の目標

40代 TOYOを代表するスペシャリスト
50代 業界を代表するスペシャリスト

一番思い出に残っている出来事

色々失敗しましたが、入社7年目でのタイでの発電プラントのプロジェクトでの出来事が特に記憶に残っています。
私には、1つの現場の責任者のポジションが与えられていましたが、ある日、お客様から、「あなたが一生懸命やっているのは分かる、でも我々はこのプロジェクトを絶対に成功させなければならない。」と言われ、私は担当から外されることになりました。
一人で出来る事には限界があり、周囲を巻き込んで物事を動かしていくことがそのポジションには求められていましたが、それまで技術に特化した部門にいたこともあり、私にとっては容易な事ではありませんでした。
1つの現場の責任者としての業務を最後まで全うする事ができませんでしたが、比較的若い段階で、責任ある立場として周囲と連携をとり、チームとして如何に物事を進めるかを実践の場で悩み考える機会に恵まれたのは幸運でしたし、その後の業務にも大きな影響を与えた経験でした。

OFFの過ごし方

一人で気ままに泳ぐのが好きで、会社近くのプールによく行っていました。
業務上、急に出張に行く機会も多いので、休日は時間が許す限り子供たちと一緒に遊んでいますが、それが何よりのリフレッシュになっています。

OFF写真

学生の皆さんへ

化学、機械、土木、電気など様々な分野、国籍の人々が1つのチームを組んでプラントを作ります。想像を絶する苦労を伴いますが、出来上がった時の感動もまた想像以上のものがあります。好奇心のある方、チームを組んで大きな仕事をすることに興味がある方は、エンジニアリング業界は最適だと思います。

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