研究で培った論理的思考が
現在の業務に役立っています。

計測・制御設計 甲斐 瑛子

計測・制御
設計

甲斐 瑛子

電計エンジニアリング部
2015年入社 専攻:システム工学

仕事内容
計装エンジニアとして設計
制御システム設計
計装工事設計の設計業務補助

私のやりがい

入社し、部署に配属以来、米国向けエチレンプラント建設案件にて、計装エンジニアとして設計の仕事に関わっています。計装設計の特徴は、2つあります。
(1)E・P・C のすべてのフェーズを担うこと。設計はもちろんのこと、ベンダへの計装機器の発注、及び製品の検査、そして現場据付け工事まで責任を持って計装エンジニアとして関わります。1種類の計装品で、金額が億単位になることもあり、「1種類の計装品を買う」=「1つのプロジェクト」としてベンダをリードし、物事を進める必要があります。
(2)三分野の設計担当があること。(フィールド計器設計、制御システム設計、計装工事設計)
特に(2)に関して、TOYO の計装エンジニアは、オールマイティーに三分野すべての設計を担えるキャリアが求められています。現に私も、フィールド計器設計を主担当とし、制御システム設計と計装工事設計の設計業務補助をしながら、幅広い知識を吸収すべく、日々精進しています。

電気・情報系の専攻で、研究は、バングラデシュをフィールドとし、遠隔医療相談システムの運用と収集データの分析を行っていました。就活中は、周りがIT系の業界を志望する中、自分の専攻とは違うプラント業界に挑戦することは不安でした。しかし、「実際に目に見える、大きいものを作りたい。世界のどこでも活躍できるエンジニアになりたい。」という志望とともに、選考が進んで業界を知るほど、プラントエンジニアとして働きたいという気持ちが強くなりました。専攻や研究内容自体は、業務に直接関わることは、あまりありませんが、研究目標に向かって、必要な情報を集め、時には分野外の必要な知識を吸収し、論理的に物事を進めていく姿勢というのは、現在の業務に非常に役立っています。

仕事風景

私の目標

10年後までには、計装設計の三分野が分かる計装エンジニアとして、早く一人前になり、各地にあるTOYO拠点のエンジニアをリードできるような存在になりたいと思っています。また、Technical advisor (※) として働く機会があれば、派遣先の人にも信頼され、求められるような、技術をコアに世界のどこでも活躍できるエンジニアになりたいと思っています。
(※)客先の要請で、EPC 契約業務以外にも、エンジニア派遣を要請されることがあり、TOYO はこれに応える形で、Technical advisor としてエンジニアの派遣を必要に応じて行っています。

一番思い出に残っている出来事

入社以来2年間国内で設計業務を行っていましたが、その中でトータル2ヶ月、国内のベンダの工場に張り付いていたことがありました。業務内容は、制御システム設計の立会検査で、製品を現場に出荷する前の最終チェックです。検査中で問題がなければ、承認し、逆に問題があればベンダに修正を依頼、再検査の指示・依頼をしなければいけません。立会検査で問題を見逃したまま製品が出荷されると、現場で大きな問題になるため、一つ一つの自分の判断に大きな責任があり、プレッシャーを感じました。より責任を持って仕事をすることで、検査中だけでなく、他の業務でも少しでも疑問に思ったことや異変があったときは、原因をブラックボックス化せず、技術的背景も理解するようになりました。

OFFの過ごし方

音楽が趣味で、社内では軽音部に(社内に音楽室もあります!)、社外でも所属の団体で音楽活動をやっています。その他部活動も充実しており、普段業務では関わらない人とコミュニケーションをとる機会も多くあります。
また、同業他社とのつながりや情報収集も大事にし、自発的に不定期で開催されている若手プラントエンジニア勉強会などに顔を出したりしています。

OFF写真

学生の皆さんへ

エンジニアリング業界は、リスクの高いビジネスをしていること、また海外赴任も多いため、他業界に比べると仕事に「安定」を求めにくい業界のように思います。しかしその分、仕事に対し、 “業務(=目の前のタスク)”を超えた先に“やりがい・目標”をもって働いている人が多いように感じます。それは、プラントを完成という1つの目標に向かって、時には数百人にもなる大きなチームで、一丸となって仕事をしているからです。仕事の先に“やりがい”を見つけて働きたい、そんな皆さんにプラントエンジニアとしてのキャリアをオススメします。

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