04 仕事を知る

部門紹介

技術系部門

  • DXエンジニアリング部

    プラント設計に必要な大量の情報を取り扱うには当然ながら様々なITシステムが使用されます。初期の基本計画段階では各セクションごとに初期設計を始めますが、設計の進捗とともに機能関係のDB(データベース)と形状関係DBに情報が集約されていきます。
    機能関係DBにはIntelligent P&IDと呼ばれるプロセス情報を集約したものを中心として、機器・電気・計装のDBにそれぞれの情報が集約されます。
    また形状情報はIntelligent 3Dと呼ばれるDBに配管・土建・電気・計装すべての形状情報が集約されます。
    機能・形状両DB間の整合性をとることにより正しい設計が担保されます。これにより設計変更、工事のやり直しを防ぎ、スケジュール短縮、無駄なコストの排除に貢献しています。
    形状DBからは工事に必要な図面の出力、材料の拾い出しを行い、これらは材料の購入、調達・工事管理システムとつながっています。
    さらに設計関連DBはプロジェクト全体のスケジュール・コストを管理するシステムにも情報を提供しています。

    これらのシステムはTOYOグループ内どの拠点でも利用できるように整備が進んでおり、これらのITシステムの企画・立案・運営・保守を行っているのがDXエンジニアリング部です。
    あるプロジェクトの材料システムでは、設計情報を日本・インドから、調達情報を日本・ヨーロッパ・アメリカ・韓国・インド等各地から入力し、現場への情報提供に役立てています。

  • 機械エンジニアリング部

    機器設計は、プラントを構成する主要な機器の設計を担当する部署です。機器類にはコンプレッサーなどの回転機、反応器、圧力容器、熱交換器、加熱炉など様々なバリエーションがあり、高さ100M、重さ数百トン以上に達するような巨大設備の設計と、それらを最適な形で組み合わせるインテグレーションという、複数の面白さを味わうことができます。

  • 工事本部

    工事本部は、現場工事にかかわるほぼ全ての業務を担当します。すなわち、工事実施計画や予算作成にはじまり、宿舎やオフィスの建設など現場の立ち上げから、土建工事・機器据付工事・配管工事・計装工事・電気工事などの一連の建設工事をサブコンと呼ばれる下請け業者を使いながら実施し、プラント完成に至るまでを体験できる達成感のある仕事です。最盛期の現場では様々な会社・国籍・文化からなる数千・数万人の規模となります。これらの会社・人を現場のトップとしてマネージし、様々な課題を乗り越え、更地だったところに大規模なプラントを造りあげていく。まさにプラント建設の醍醐味を味わえる部署です。

  • 材料・解析技術部

    高温・高圧下の過酷な環境で運転されるプラントを健全に保ち続けるために、機器・配管内を流れる流体の挙動を適切な解析により把握し、設計や材料の妥当性の確認し、必要な対策を立案する等、その業務所掌は多岐に渡ります。稼働中のプラントのトラブルシューティングの様な仕事も請け負う、言わばプラントのドクターの様な存在であり、高い専門性と分析力、課題解決能力が求められます。

  • 電計エンジニアリング部

    [計装設計] プラントはそれ自体が巨大な精密機器であり、その安全な運転のために機器の運転・停止条件を設定したり、配管を流れる物体の流量や温度、圧力を測定・制御したりするなど、さまざまな工夫が張り巡らされています。計装設計では、基本設計から受け取った図面を基に、プラントの制御に関する設計を行う部署で、主に計測装置や制御システムの設計を行っています。近年では安全面はもちろん、効率性や環境負荷の面においてもプラントへの要求が高度化しており、最新の技術動向を反映させながら創意工夫を凝らしています。

    [電気設計] 電気はプラントを動かす上で欠かせないものです。建設国の電力事情や環境条件を頭に入れながら受電設備の計画を行い、さらに機器類だけでなくITなどの通信設備や照明設備、防消火設備など、電気を必要とする数百にも上る設備に電気を安全かつ効率的に供給するための設計を行うのが電気設計の役割です。まさにプラントに命を吹き込む仕事と言えるでしょう。なお電気設計では一部電気品の調達業務も担当しています。

  • HSEエンジニアリング部

    Health(健康)、Safety(安全)、Environment(環境)の略称の通り、近年益々求められるプラントの安全性や環境保護に対して最適な設計をし、そこで働く人々や周辺住民に対し安心を与えるプラントを提供する事が大きなミッションとなります。複雑なシステムや多様な化学品が行き交うプラント設備ではその取扱いによっては火災・爆発のリスクも抱えており、それに対するFire Fightingシステム(防消火)の設計を行い、万が一の際の被害を最小限に留める仕組みを構築する事も必要となるなど、人命や環境の事を常に意識した意義深い仕事となります。

  • 土木・建築エンジニアリング部

    土木建築設計が担当している業務は、重さ数百トンの機器を据え付けるための基礎や排水設備、道路や港湾設備などの土木設計にはじまり、機器架構や配管ラックなどのコンクリート構造物や鉄骨構造物、現場オフィスやキャンプ建屋などの建築設計まで非常に多岐にわたります。さらに設計だけでなく、資材調達や現場施工管理なども土木建築設計で担当していますので、一人のエンジニアの担当領域が非常に広いのがTOYOの土木建築設計の特色といえるでしょう。

  • 配置・配管エンジニアリング部

    プラントの設備や機器同士は、配管と呼ばれるパイプ類でつながっています。流体はその中を通過しながら、原料から製品へと徐々に形を変えていきます。配置・配管設計では、安全面や効率性、運転性などさまざまな観点から機器類全体の最適な配置計画を行うとともに、配管の材料や形状、保温、防食、耐震等についての最適な設計、解析を行います。他の設計部門とあらゆる設計情報を共有しながら、それらを目に見える形に纏め上げていく重要な役割を担っています。

  • 発電ユーティリティー
    エンジニアリング部

    [発電設計] 発電設計は、発電プラントの性能に関わるヒートバランスの確定と機器の基本仕様を決める基本設計と、各主機サプライヤーの設計が要求を満足していることや、各部と取り合いを調整する詳細設計に大別されます。試運転時には各主機の立上げや総合試運転・試験をプロセスエンジニアリング部の運転チームと協働して行い、プラントの引き渡し前には発電プラントの性能試験を担当します。発電案件は環境・インフラ事業の注力分野であり、今後もTOYOの拠点と共にプロジェクトを実施していく際に中心となる部署です。

    [ユーティリティー設計] ユーティリティー設計は、プラントを運転する上で欠かせない用水・排水・冷却水・温水・スチーム・イナートガスなどのユーティリティー設備の設計を担当しています。近年のプラント大型化に伴い、ユーティリティー設備も一つ一つが小さなプロジェクトと言える規模になっています。ライセンサーの設計ではなく、エンジニアリング会社の創意工夫が発揮できる領域であるため差別化要因となる重要な領域です。

  • プロジェクト本部

    プロジェクト本部は、プロジェクトマネジメントを遂行する組織です。TOYOでは案件受注ごとに「プロジェクトマネージャー」を頂点としたプロジェクト組織を立ち上げて仕事を進めていきます。プロジェクト組織には設計・調達・工事といったEPCの各部門から専門家がプロジェクトメンバーとして加わりますが、これら全体を取りまとめて、コスト・品質・スケジュールの全体最適化を図りながら、プラントを完成させ、無事に客先に引き渡すまでがプロジェクトマネージャー以下プロジェクトエンジニアの重要な使命です。プロジェクト遂行時の顧客との交渉も、プロジェクトが窓口となって担当します。受注から引き渡しまで、プロジェクトのサイクル全体を見れる仕事で完成時には達成感を味わえるとともに、総合的な知識・経験・リーダーシップ・人間性・語学力等、幅広い素養が求められる仕事です。

  • プロセスエンジニアリング部

    [プロセス設計] プロセスエンジニアリング部は、プラントの基本的な設計を担当します。プロセス設計とは、設計の初期段階で契約書に書かれた顧客のニーズに基づきプラントの基本的な仕様を決め、他設計部門で必要な基礎データを作成する作業をいいます。具体的には、化学工学の知識(単位操作、物質収支、熱収支、プロセスシミュレーション等)を使って原料から製品を作るまでの工程(プロセス)を構築・最適化し、その結果を図面化して各部に渡す基礎データを作成する作業を行います。プロセス設計は、その後のプロジェクトの成否を左右する非常に重要な仕事です。

    [コミッショニング] プロセスエンジニアリング部には完成したプラントの試運転業務を担当する運転チームがあります。プロジェクトは建設工事が終われば完了ではなく、完成したプラントで契約で決められた条件で試運転を行い、決められた品質の製品が出て初めて顧客に引渡しとなります。
    運転チームは工事完了時に現地に乗り込み、短期決戦で試運転に臨み、躍動し始めたプラントから最初の製品が生み出される感動の瞬間に立ち会えます。設計と試運転の両方をマスターすれば、自分で設計したプラントを自分で試運転することも夢ではありません。

技術系部門 技術系部門

事務系部門

  • IT企画管理本部

    IT企画管理本部はTOYOグループ全体のIT戦略を担っています。今やITなしには世界規模の大型プロジェクトを遂行することはできません。さらに、IoT(すべての物をインターネットにつなげる技術)、Data Analytics(データ解析)、AI(人工知能)等のIT先端技術によりエンジニアリングの大革新がまさに始まろうとしています。一方で、大型プロジェクトを成功させるには専門家同士のコミュニケーションが不可欠です。テクノロジーだけでなくコミュニケーションやビジネスプロセスのあり方を企画し実行管理するのがIT企画管理本部の役割です。

  • 営業統括本部

    [プラント営業] マーケットの最前線に立ち案件初期段階から密な情報収集を行うに留まらず、社内の様々な部署と連携を取りながらプラント建設プロジェクト始動に向け、計画を推進していきます。
    高いコミュニケーション能力が求められるのはもちろんの事、受注獲得へ向け案件毎に異なる顧客ニーズに対し、適切なアプローチを取る柔軟性、強い精神力が求められます。

    [インフラ営業] 近年TOYOにて急成長を続けるインフラ事業部門における営業担当として、入札・商談を取りまとめる役目です。発電、鉄道、水道といった従来型のインフラ整備にとどまらず、再生可能エネルギー、バイオマス発電等、近年投資が旺盛な新規分野に対してもアンテナを張り続け、潜在的な案件を形にしてゆく強い好奇心と創造性が鍵となります。

  • 契約法務部

    プラント建設プロジェクトの契約金額は数百億円から数千億円にのぼり、最近ではコンソーシアムと呼ばれる複数の企業が共同でプロジェクトを受注するケースも増えています。このため顧客やコンソーシアム内でお互いの役務範囲や責任、支払の条件などを事前に細かく確認しておくことが非常に重要です。契約法務部、ビジネスマネジメント部は、顧客や関係会社との国際契約交渉の前面に立ち、技術面・コマーシャル面での詳細にわたる膨大な項目に関して検討・交渉を行い、全体の整合性を取りながら契約書をまとめあげる重要な役割を担っています。

  • 経営管理本部

    [人事] 学生の皆さんがイメージしやすい新卒採用の仕事に加え、社員の教育研修を計画・運営する人財開発業務、近年声高に叫ばれている働き方改革に対応するための、各種制度の導入・啓蒙を行う労働厚生業務、社内人事評価制度の設計を担当し、それをグローバルな指標として浸透させていく使命をもつ個別人事業務など、近年人事部の仕事は可能性と多様性に溢れています。TOYOでは比較的若い担当者がそれらの立案・運用を担う事も珍しくなく、他部門の仕事と異なり、これといった正解がないと言う意味では非常にクリエィティブな業務であると言えます。

    [総務] 経営陣と現場の橋渡しを行う総務部の仕事は、想像以上に多岐に渡っております。特に株主総会の取り仕切りや、各種経営執行会議の準備・運営等を通じ、他部署の社員よりも高度かつ多岐に及ぶ情報やルールに自然と触れる事になります。通常行っているプロジェクトマネジメントも非常にダイナミックなものですが、それらを取りまとめる会社運営というより高い視点からキャリアを深めていく事も選択肢として用意されています。

  • 経理部・財務部

    財務諸表の作成や監査対応といった予決算業務、原価管理、出納、資金管理といった業務を行っているのはもちろん、エンジニアリング会社の経理・財務部門の特徴は、プロジェクトの個別収支管理業務や海外税務を担当する「プロジェクト経理」、そして国際ファイナンスなどを担当する「プロジェクト財務」など、国際プロジェクトを手がける企業ならではの専門部隊を有していることです。税理士や会計士、金融機関や総合商社など、社外関係者との接点も非常に多い部門です。大規模・中規模プロジェクトでは現地の財務・会計の責任者として長期に赴任する機会も多いです。

  • 調達本部

    調達本部では、機器資材類のバイヤー業務だけでなく、製作物の工程管理や安全検査、現地輸送までを担当しています。バイヤーは、詳細設計から受け取ったデータをベースに、納期・予算・品質のバランスを頭に入れながら各メーカーから見積もりを取り、発注先を決定します。近年では日本だけでなく、韓国や欧州など、世界各国からの調達が常識となっており、メーカーとの国際価格交渉の場面では、TOYOの海外拠点網を活用しながら、商品知識や情報収集力、交渉力、人脈などを駆使しての駆け引きが繰り広げられます。

  • ビジネスマネジメント部

    ビジネスマネジメント部は、プロジェクトの受注・遂行にあたって契約・税務・現場組織の運営など、主にコマーシャル面からプロジェクトをサポートしています。契約や営業、経理財務など、高度かつ幅広い経験が求められる部署で、大規模プロジェクトでは現地のビジネスマネージャーとして赴任する機会も多いです。

事務系部門 事務系部門