LiBro® FLNG

概要

当社は三井海洋開発株式会社(MODEC) および日本海事協会と共同で、小規模かつ遠隔地のため経済性の理由で開発が困難であった未開発天然ガス田の開発を可能とするLiBro® FLNGコンセプトを開発致しました。LiBro® FLNGコンセプトには、MODEC社のLiBro®技術及びエアプロダクツ社の窒素エクスパンダ―冷媒液化技術 (Air Products® AP-N LNG Process)を採用しています。

プロセスの特長

本プロセスでは、臭化リチウム水溶液を用いた吸収冷凍装置であるLiBro®装置を、エアプロダクツ社のAP-N LNG Processと組み合わせています。LiBro®装置で生成した冷水で天然ガスの及び窒素冷媒を予冷する事により、LNG生産効率の向上を可能とします。またLiBro®装置で生成された冷水はガスタービン燃焼空気の予冷にも用いられ、ガスタービン駆動機の出力を最大化します。これらの組み合わせにより、LiBro® FLNGコンセプトではより高いLNG生産量を実現する事ができます。

安全性の考慮

LiBro® FLNGコンセプトは、コンバージョンをベースとした標準的な船体設計への適用も可能です。FLNG専用の船体設計と比較して大幅なコストダウンが可能となります。また、エアプロダクツ社 AP-N LNG Processは不燃性流体である窒素を冷媒に用いるため、船上液化設備に要求される安全距離を短くする事が可能です。この結果、船上スペースの機器設置が最適化され、コンパクトな船上設備設計が可能となります。これに加えて、LiBro®装置を適用する事により、LNG 生産量の最大化も同時に実現しています。

低コストの実現

LiBro® FLNGコンセプトでは、標準的な船体設計を流用可能とする事によって、特注での船体設計及び建造と比較して大幅なコストダウンを実現しました。エアプロダクト社 AP-N LNG Processは不燃性流体である窒素を冷媒に用いているため、船上液化設備に要求される安全距離を取るスペースを削減できます。この結果、限られた船上スペースに密に配置される機器や配管の設置計画が容易となり、コンパクトな船上液化設備とする事ができます。
これに加えて、LiBro®ユニットを適用する事により、LNG 生産量の最大化も同時に実現しています。
LiBro®ユニットはそれ自体がコンパクトであるため、ガスタービンの下部に据え付ける事が可能です。 LiBro®ユニット設置のために余分な船上スペースが必要となる事はありません。沖合ガス田の標準的なガス組成を前提とした場合、LNG生産量2.0 MTPAの液化プラントとLNG貯蔵容量160,000 m3の船上設備を、標準的なサイズの船体(300 m x 50 m)に設置する事が可能です。

短納期の実現

LiBro® FLNGコンセプトは、標準設計のバルク船適用を前提に構築されており、造船所の選択肢を多様化する工夫がなされている事から、専用設計の船体を採用する場合に比べて短納期が期待できます。 LNG貯蔵タンクとしては、スロッシングに強いとされるIHI-SPBタンクを採用しており、これも短納期の実現に貢献しています。

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