GTL

概要

GTL(Gas to Liquid※)は、天然ガス等を原料とし触媒反応にて主にナフサ・中間留分・潤滑油基材相当品へ化学転換することにより、より利用しやすい常温・常圧で液体の輸送用燃料や高付加価値の化学品原料を製造するプロセス、あるいはその製品のことをいいます。

特徴

クリーン燃料として、エチレン原料として利用可能なGTL

GTLは元々不純物の少ない天然ガスを原料とし、更に製造過程で除去することにより製品中に硫黄分や芳香族を含まないため燃焼時に硫黄酸化物や煤塵を発生せず、セタン価が高く燃焼性にも優れたクリーン燃料です。また、パラフィン分を多く含むことからナフサ留分はエチレン原料にも適しています。 それらの製品特性が原油由来の石油製品と類似している事から、既存の流通網を活用することが出来る利点もあります。

広義にはメタノールやDMEなどもGTLの一種になりますが、ここでは図で示すFT合成(一酸化炭素の水素化反応によって炭化水素を合成する)を経て石油代替製品を製造するプロセスを指します。

GTL製造工程は、合成ガス製造 ⇒ Fisher-Tropsch(FT)合成 ⇒ 水素化分解の主要ユニットから構成されます。

東洋エンジニアリングはアンモニア・メタノール・DME・水素プラント等、天然ガスを原料とした製品を製造するプラントにおいて100件を超す建設及び改造実績を有しています。天然ガスの新しい利用形態であるGTLにおいても、こうした合成ガス製造技術を活かすことが出来ます。

東洋エンジニアリングの取組み

FPSO全体写真(三井海洋開発株式会社提供)

韓国現代建設と共同で、カタールシェル GTL社から、日量14万バレルGTLを製造するPearl GTLプロジェクトのリキッドプロセシングユニットを受注し、基本設計以降のEPC業務を一括請負で実施しました。
一方で、LNGやパイプラインの開発が主として大規模ガス田に限られてきたことから、これまで商業化されなかった中小規模ガス田の開発手段および大気放出・燃焼処理されてきた原油随伴ガスの有効利用手段としてもGTLが注目されています。

当社は、三井海洋開発株式会社・米国Velocys社と共同で洋上GTL設備の開発商用化を進めています。本共同開発では、マイクロチャンネル反応器を用いたコンパクトなGTLプロセスを新たに開発し、洋上ガス田開発や随伴ガス処理に新たなツールを提供するものです。

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