2003年2月17日

TEC、インドネシア・プルタミナ向けに製油所近代化プロジェクトを受注
-環境に配慮した"ブルースカイ・プロジェクト"が実現へ-

東洋エンジニアリング株式会社(TEC、取締役社長 広瀬俊彦)は、インドネシアの大手エンジニアリング会社であるレカヤサ社(PT.Rekayasa Industri、本社所在地:ジャカルタ)と共同で、インドネシア国営石油会社プルタミナ(Pertamina、本社所在地:ジャカルタ)が計画している環境改善のための製油所近代化プロジェクト(ブルースカイ・プロジェクトと呼称)の一環である、バロンガン(Balongan)製油所近代化プロジェクトの国際入札に参加し商談を進めていましたが、このほど合意に達し正式に契約調印いたしました。

本プロジェクトは、ジャワ島西部のチレボン(Cirebon)近郊に位置するバロンガン製油所(原油処理能力125,000バーレル/日( BPSD))に、米国UOP社(UOP LLC, 本社所在地 米国デラウエア)の技術を用いた環境にやさしい「無鉛ガソリン」を生産する設備である、ナフサ水添脱硫装置(Naphtha Hydrotreater:52,000 BPSD)、ナフサ異性化装置(PENEX Isomerization:23,000 BPSD)、ナフサ接触改質装置(CCR Reformer:29,000 BPSD)などと共に、原料や製品の貯蔵タンクなどの関連付帯設備(Offsite Facilities)を建設するものであり、TECとレカヤサ社のコンソーシアムの役務範囲は設計、機器調達、建設工事及び試運転指導の一括請負であり、今回の契約金額は約180億円、プロジェクトの完成は2005年を予定しています。

日常「有鉛ガソリン」を使用しているインドネシアでは公害問題が深刻であり、以前より「ブルースカイ・プログラム」と名づけられた大気汚染改善へ向けた国家プロジェクトの実現が期待されていましたが、東南アジアの経済危機などによる資金難などのため最近まで実現には至りませんでした。昨年になりIMFの経済回復プログラムの一環として本プロジェクトの実現が可能となり、入札により三井物産がファイナンス・アレンジのリーダーとして選定されています。

TECは現在インドネシアで肥料、天然ガス処理、原油処理等4件のプロジェクトを遂行中であり、肥料・石油化学・ガス・発電など、同国において過去30件以上の豊富なプラント建設の実績があります。今回の受注は、同社の海外分業体制(トランスナショナル体制)の充実による価格競争力、無鉛ガソリン製造設備の技術力や実績、並びに過去及び現在遂行中のプロジェクトを通して培われた納期・品質などへの信頼性等が実を結んだものであります。また今回の受注は同社初のプルタミナからの受注であり、ブルースカイ・プロジェクトの他案件など、今後もインドネシアでの営業活動に積極的に取り組んでまいります。

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