既存設備の耐震診断

概要

兵庫県南部地震等の最近の地震被害状況を受け、国内で多くの耐震基準の改訂が行われています。改訂された耐震基準を既存設備にさかのぼって適用するという法的な規制はありませんが、自主保安の観点から既存設備の耐震性向上の必要性が生じています。
東洋エンジニアリングはプラント関連の耐震設計の豊富な実績より既存設備の耐震診断を行うとともに、耐震性能向上の有効な対策を提案致します。また、耐震・機器・土木建築の技術力および設計品質管理において高いレベルを保持しており、経済産業省の審査を経て塔、球形貯槽、架構のSEISMITシリーズの第1種認定を得ています。

特徴

  • 最新の耐震基準を既存設備に遡及して適用する場合の影響と改造必要部分を把握し、それに要する費用・期間を算定します。
  • 既存設備の改造・補強の実績に基づき、現実的かつ有効な耐震性向上案を提案します。また、単にプラントを構成する塔槽類,配管,支持構造物・基礎の耐震診断に加え計装・プロセス・安全解析等を含めた総合的な判断・評価を行います。
  • 東洋エンジニアリングは高圧ガス設備耐震設計基準の改訂の委員会に参加してきました。基準の技術的背景を踏まえたうえで的確な判断を行います。

サービス内容

1. 塔槽類等

設計時に地震荷重が支配的となる部位と、他の荷重条件、例えば圧力荷重が支配的な部位とでは、地震時の強度の余裕は異なります。また、許容応力度設計法での場合、異なる部位において同じ応力度でも地震時の終局強度に対する余裕は異なります。これらの余裕を考慮し、優先順位をつけ効果的な補強案を計画します。

2. 配管

新設の高圧ガス配管で重要度の高いものについては、強震時に配管に大きな慣性力が作用する場合と地盤液状化による基礎の変位により強制変形が作用する場合の両方の検討が要求されます。特に強制変形については、配管そのもの以外に周辺の地盤・基礎・接続する塔槽類等を複合して検討を実施し信頼性の高い診断や効果的な補強を実施します。
また、配管に対し目視によるラインチェックにより、耐震検討を実施し、小改造等により実質的な耐震性向上を図ることも可能です。

3. 支持構造物・基礎

基礎や地盤については液状化の検討方法の進歩が進み、大規模地震・直下型地震等での評価が新しくされています。既存設備を検討する場合でも、基本的には建築基準に準じて検討しますが、プラント特有の構造と最新土木建築技術の両方を把握し、的確な診断と効果的な補強を実施します。

4. その他

プラントは大規模なシステムであり、全体の安全評価から個々の塔槽類等,配管,支持構造物・基礎の要求される耐震性能が決まります。公的な耐震基準に従い、重要度や耐震クラスで分類して設計することに加え、プラント毎に独自の評価をするのが理想的であり、これらについても実行可能です。

塔の耐震診断の実施例

お客様の要求

静的震度法により設計された既設の塔を、動的な手法(地震応答スペクトラム)により耐震診断をしたい。

実施作業の例

実施による効果

入力地震の大きさにより、塔の耐震上の弱点が明確になるため、定修時に実施可能な補強案を計画することができます。